BeSeTo 演劇祭は、日本・中国・韓国の政府首脳が一堂に会することがまだなかった1994 年に、韓国の金義卿氏、中国の徐暁鍾氏、日本の鈴木忠志氏によって立ち上げられ、先駆的な事業として驚きと注目を集めました。BeSeTo は、北京(Beijing)、ソウル(Seoul)、東京(Tokyo)の頭文字をとって名づけられ、1994 年のソウル開催から韓国・日本・中国の順に持ち回りで開催。相互の文化の違いを認識しつつ共同作業を行うことによって、芸術を核とする相互理解を進めるとともに、世界文化への貢献を目指しています。
日本での開催は2010年以来3年ぶりであり、第20回記念という節目の年でもあります。日本と中国と韓国の文化交流という枠組みの事業が珍しくなくなった現在、BeSeTo演劇祭は次の20年に向けて『交流から共存へ』をテーマに国際交流から一歩進めて、共存のための試行錯誤を実践する演劇祭へと脱皮します。
今年は日中韓3カ国による国際共同作品を主軸にすえて、日本・中国・韓国を代表する演劇人による招聘作品を上演します。また、BeSeTo演劇祭は文化会議として、シンポジウムや『BeSeTo+(プラス)』と題した様々なトーク企画、インタビュー、レクチャーを行います。日本の気鋭の演劇人たちが日中韓およびアジア地域に向けた視点の作品を多数上演、議論を深めます。
BeSeTo演劇祭2013は9月7日からスタートする利賀での3カ国共同作品の作品創造から11月10日まで、利賀・鳥取・東京を会場に行います。ご期待ください!
青年団+大阪大学ロボット演劇プロジェクトアンドロイド版
「三人姉妹」
ジェミノイド/ロボビーR3/青年団
鳥の劇場
日仏協働作品
『三人姉妹』
第七劇場